本日、東京スポーツ文化館(東京・新木場)にて、bjリーグの最終トライアウトが行われました。
ストーブリーグ(シーズンオフ中の契約更改や移籍のこと)の動向が気になるファンのみなさんも、多く足を運んでいましたよ。
bjリーグのトライアウトもこれで4年目の開催とあって、JBL、実業団、ストリート、クラブチームなど、様々なシーンから選手が集まっていました。
特筆すべきは、
韓国人選手の参加人数がとても多かったこと。実に9名もの韓国籍の選手が参加していました。
リーグの方に「韓国へリリースを出したんですか?」と聞いてみると、答えは「NO」。じゃあどうしてこんなにたくさん韓国人が参加しているのかなぁと思い、今回のトライアウトに参加したソン・テヨン選手に話を聞いてみました。
ソン選手は、
KBL(韓国のプロバスケットボールリーグ)の一流チームを渡り歩き、学生時代にはユニバーシアード韓国代表に選出された選手です。
ソン選手の通訳として登場したのは、今シーズンをもって現役を引退した、ライジング福岡の
ウム・スンミンさん。
なんでも、ウムさんは、現役時代から日本と韓国の架け橋となるビジネスを展開するための準備をしていて、引退後は本格的に事業を開始するんだそうです!
ソン選手をはじめとする韓国の選手は、ウムさんの紹介によって、トライアウトに参加したんだそうですよ。
「韓国では、発足当時のbjリーグを『JBLの2部リーグ』と思っている人がとても多かったです。しかし、日韓のチャンピオンシップゲームを見ている限り、ゲームのレベルはJBLとほとんど変わらないと認識する人も増えたと思うし、今後自分がbjリーグで活躍することによって、そういうイメージをなくしたいと思います」と話してくれました。
また、今年は例年に比べてJBLからトライアウトに参加する選手が多かったように感じます。
報道陣の注目を集めたのは、
元東芝ブレイブサンダースの志村雄彦選手。160センチという身長ながら、仙台高校・慶応義塾大学の中心人物となり、全国制覇を成し遂げた「小さな巨人」です。本誌の2007年3月号でも取りあげさせていただきました。
「トライアウトに挑んだのは初めての経験なので、慣れないことが多かったですが、これまでしっかり準備してきたので、いつもどおり楽しんでプレーしました。トライアウトを受けた理由は、はっきり言えば『明日のご飯を食べるため』。バスケットができる環境を求めた結果、ここに辿り着きました。bjリーグの選手は個々のスキルが高いという印象があります。外国人選手も多いですし、1対1の能力が高い日本人選手もたくさんいる。僕は1対1にしてもそれほど能力が高い選手ではないので、同じことをやっては負けてしまいます。僕の持ち味は周りを生かして、その中でオイシイところを奪っていくことなので(笑)」本人はトライアウトの出来を「ボチボチ」と評価していましたが、ウォーミングアップを率先して行い、「抜くところは抜く、決めるところは決める」というプレースタイルは、身長のせいだけでなく見る人の目をひきつけるものがありました。
ちなみに志村選手は宮城県・仙台市の出身。「意中の球団は?」という報道陣の質問には、ニコっとしながら
「やっぱり地元のチームでプレーしたいです! 東京へ出てきて7年になりますが、その間に成長した姿を家族や地元の友達に見せたいんです」とコメントしていました。
前述しましたが、今回のトライアウトには、様々なカテゴリーでバスケットをしている選手が集まりました。
従来のJBL、実業団の他に「bjリーグ」という選択肢が増えたことによって、トップレベルの選手が自分に合った環境を求めてチームを渡り歩くという傾向が出てきました。より多くの選手が、納得のいく環境を見つけて、楽しくバスケットをプレーできれば、これほど嬉しいことはないなぁと思うのです。
[あをき]
posted by チュウガクバスケットボール at 19:44|
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